一年 015

こんばんは香村です。

祖父が亡くなって明日で一年になります。昨年は母方の祖母も亡くなってしまったので、こういう事って続くものなんだなぁと見送る歳になってしまったんだなと少し寂しく思いました。

母方の祖父を見送った時の母の背中は小さくて、こんなに小さかったっけとびっくりした記憶があります。父方の祖父の時の父は小さくはなかったけれど(父は大きいので)、くたびれていたように思います。

一番悲しんでいたのはやはり祖母でした。祖父が寝たきりになった後は祖母がほぼ身の回りの世話をして、施設に入ってからも毎日欠かさずに会いに行っていました。祖父を火葬する為に火葬開始のボタンを押した後、お坊さんに縋り付いて助けてくださいと叫んでいた祖母。祖母があんなに大きな声で泣き叫んでいるのを初めて見たので驚きました。

祖父はとても愛されていたのだなと思います。祖母が作った料理をいつもおいしいと言ってくれていたと聞きました。

 

その後は、祖父を見送る為に毎週ご馳走を用意して、お客さんの接待をし…と正直何故死んだ人の為にこんなにお金も時間も使うんだろうと何度も思いました。毎週慌ただしく、悲しんでいる暇もない。

ですが最近鬼灯の冷徹を読んで、遺族からの弔いにより恩赦となる可能性がある事を知り、あの時の行為にはこういう意味があったのかもと考えるとよかったなと思います。

それでもお金も時間もかかるので自分の時は火葬した後に遺骨を海にまいて欲しいです。宇宙葬もあるそうですね。